昨年の埼玉県内にある労働基準監督署が立ち入り調査・指導などをした結果を見る機会がありましたのでブログにしたいと思います。
昨年1年間で、3,849の事業所に実施したそうです。労働基準監督署の年間の稼働日が250日として、1日に15~16件を回っている計算です。県内には、労働基準監督署が8つありますので、1つの監督署の職員の方が、毎日午前に1つ午後に1つを回っているようなイメージですね。
内容は、
①計画されていた調査・指導 2,806件
②従業員の方などからの申告による調査指導が 906件
③以前の違反を確認するための調査・指導が137件
①の調査・指導のうち、1902の事業所(67.8%)で、法令の違反が見つかったそうです。
内容をみてみると、
●36協定をせず、残業をさせていた。
●残業代を正しく支払っていなかった。
●プレス機械に安全に使う仕組みがなかった。
●健康診断をしていなかった。
などでした。
社会保険労務士からすると、基本的なことばかりだと感じますが、日々忙しく仕事をしている方からすると、”つい後回しにしてしまうようなことなのかな”と感じました。
そろそろ大掃除の季節ですが、大掃除に合わせて、確認・見直しをしてはいかがですか。すっきりした気持ちで、年始を迎えると、来年の事業も安心です。